2人の発想から対処探る
「知的障害を伴う自閉性障害と診断されている小学校2年生で、算数の文章題が苦手です。どういう力をつければよいのでしょうか」との問いに、ひとりは「文章の理解のために幼いころから絵本を読んだりして、イメージを持ちやすくする」ことを提案し、もうひとりは、「国語の問題と捉え、文脈も含めて理解できるようにしていくことが大事」という。
本書は、自閉症児の教育支援をしている2人が、保護者や教師からよくある質問にそれぞれが回答する形式で編集されたもので、「二つのうちのどちらが正解なのか」ではなく、「こういう方法や発想もあるのだ」という捉え方をしてほしいという。
質問は日常生活の中でよくある「食事中、落ち着いて座って食べない」「遊びのやりとりができない」「順番抜かしをしてしまう」「外出先での多動をどうにかしたい」といった行動面に関連したものが多い。
著者は「子どもを無条件に受容するのではなく、一方的に否定するのでもなく、ひたすらその子どもに合った目標や指導方法を探して、目標に到達できるまで付き合うこと」を前提としており、100人の子どもがいれば、100通りの回答があるが、代表的な質問に代表的な回答として本書を参考にしてほしいという。
また、片づけが下手、テレビゲームに夢中で困るなど、自閉症の子ども以外の多くの子どもたちに当てはまる相談事例も多く、応用範囲が広いので、参考になる。
子どもたちに寄り添った視点から、よりよい行動を導き出すことを大事にしている。
教育新聞2009年6月1日書評より
障害の有無にかかわらず、子育て全般に役立つ情報が満載です。
ぜひ実際に手に取ってみてください。
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親と教師のための楽しいABA講座
奥田健次・小林重雄 著
A5判/2625 円(税込)
ISBN:978-4-7614-0721-6
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